急増中!通信制高校を選ぶ子供たち

1.”将来の夢”のために学習時間を工夫する高校生

ひと昔前は、通信制高校は「高校中退」「不登校」の受け皿的な存在でしたが、現在は大きく変化しています。
もちろん、不登校や障害のある人にも適した学校であることは変わりがないものの、ご存知の方も多いとは思いますが、
「芸能活動をしている人・働きながら高校へ通いたい人」(学業と仕事を両立に最適!)
「アスリート」(学業と練習の両立に最適!)
「趣味や仕事が中心の人」(漫画家などを目指しているなど)
「大学受験のために、必要な科目だけ絞って勉強したい人」
など、高校卒業のために勉強しなくてはいけないことはわかっている。しかし
「将来の夢のために、時間を有効に使いたい!」という目的を持って、
通信制高校を選ぶ人も増えてきています。

以前は、人気がない公立高校、自分の偏差値よりも多少低い公立高校であっても、
私立高校が学費が高いために、進学する選択肢に入れる生徒は多かったものの、
現在は、学費が安く、面倒見のよい通信制高校へ行くという選択肢があるため、
千葉県の公立高校でも定員割れをして2次募集をかけた高校が、生徒が集まらなくなってきています。

2.通学する通信制高校

ひと昔前の通信制高校と言えば「自宅で通信教育を受ける」というスタイルでした。
もちろん現在も、同様に自宅で学習し、年間5日~10日くらいのスクーリングのみ通学して、
卒業するということもできます。
しかし、現在の通信制高校の多くは、完全に様変わりしていて、「通学する通信制高校」になってきています。
自宅のみでの学習では、「学習内容がわからないとき質問できない」「単位取得のレポートを完成させられるか不安」
「自分に甘く、自宅で勉強時間を取らずに、単位を取得できない」という心配がありました。
そのため、レポートを自宅で完成させられない生徒は、それをフォローしてくれる「サポート校」に通うのが一般的でしたが、
今は通信制高校自体が各地にキャンパスを持ち、そこに通ってもらいフォローするという形が多くなっています。
その結果、以前よりも通学しても授業料が抑えられる傾向があります。

  
 
千葉・東京などの首都圏は通信制高校の「通学コース」なども通いやすい環境にあります。

知っていて損はない通信制高校の特長

今や、高校の選択肢の一つとして考えることができるようになった通信制高校。その特長を確認しておきましょう。

1.学費は私立高校よりダントツに安い!

公立の通信制高校はもちろん安いのですが、私立の通信制高校であっても、学費は非常に安いです。
ただし、"毎日学校に通う"という通い方をする場合には、「通信コース」以外に、色々なコースを併用したりサポート校に
通ったりすることになります。この場合に追加でかかる費用が発生するため、通うことを前提に考えるのであれば、
この「コース料金」を検討する必要が出てきます。
特に、専門学校で学習するような特殊なことを学ぶコースを希望する場合は、追加の料金が高くなりますが、
普通科の高校と同様な科目を学習する。更には全日制同様に、卒業後の進路は進学を考えるというのであれば、
全日制の私立高校より学費はかなり抑えられる高校もたくさんあります。
以下のサイトのような「通信制高校のまとめサイト」のようなところで、どんな高校があるか探せます。
まとめサイトによって、掲載されている高校が異なることがあるので、色々調べましょう。
また、学校の先生などにも相談するのも良い方法だと思います。
通信制高校があるじゃん
通信制高校ナビ
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2.就学支援金によって単位料がカバーできることが多い。

公立高校の就学支援金は、全日制は月額9,900円、定時制は月額2,700円、通信制は月額520円です。
私立高校では、全日生・定時制・通信制ともに月額9,900円です。単位制の場合は支給額が異なります。(2018年現在※最新の情報はご自分で検索してください)

通信制高校は、この「単位制の私立高校」に該当するため、支給される家庭(目安として年収が910万円以下)であれば、
1単位あたり4812円、例えば年間25単位の通信制高校であれば、年間4812×25=120300円支給されます。
しかも、私立高校の場合は、世帯の収入状況により、最大2.5倍まで就学支援金が支給されるため、1単位あたり最大12030円まで支給されます。
その場合、通信制高校の多くは、1単位の単位料を1万円前後に設定しているところが多いため、この単位料は全て就学支援金でカバーできます。